Windows11のWSL2上でDockerを使う

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Docker Desktopが一部条件において有料化しているので、今後のために、WSL内でDockerを実行する方法をここに記載します。

開発環境(2021/11/24時点)

  • Windows 11
  • WSL2がインストールされている

WSLにUbuntuをインストール

今回は、WindowsのコマンドラインからUbuntuをインストールします。Windows Storeからもインストールが可能です。

wsl --install Ubuntu-20.04

Ubuntuのインストールが完了後に、Ubuntuのウィンドウが表示されるので、ユーザ名とパスワードを入力して、以下のコマンドで最新の状態にしてください。

sudo apt update && sudo apt upgrade -y

Dockerのインストール

公式サイトの「Install Docker Engine on Ubuntu」と「Post-installation steps for Linux」を参考にしています。順次、Ubuntu上から実行してください。sudo実行時のパスワードは、初めに入力したパスワードです。

  1. 必要なパッケージをインストールします
sudo apt-get install -y ca-certificates curl gnupg lsb-release

2. GPGキーを追加します

curl -fsSL https://download.docker.com/linux/ubuntu/gpg | sudo gpg --dearmor -o /usr/share/keyrings/docker-archive-keyring.gpg

3. Dockerのリポジトリを追加します。

echo "deb [arch=$(dpkg --print-architecture) signed-by=/usr/share/keyrings/docker-archive-keyring.gpg] https://download.docker.com/linux/ubuntu $(lsb_release -cs) stable" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/docker.list > /dev/null

4. パッケージ情報をアップデートして、Docker Engineとcontainerdの最新をインストールします

sudo apt-get update
sudo apt-get install -y docker-ce docker-ce-cli containerd.io

5. ServiceからDockerを起動します

sudo service docker start

6. ログインユーザにDockerコマンドの権限追加

sudo usermod -aG docker $USER
newgrp docker

7. sudoなしでコマンドを実行して確認します

docker run hello-world

8. docker-composeのインストールします

sudo curl -L "https://github.com/docker/compose/releases/download/1.25.0/docker-compose-$(uname -s)-$(uname -m)" -o /usr/local/bin/docker-compose
sudo chmod +x /usr/local/bin/docker-compose
sudo ln -s /usr/local/bin/docker-compose /usr/bin/docker-compose

9. docker-composeがインストールされていることを確認します

docker-compose --version

補足

Systemdが使用できないので、Windows再起動時には、再度、「 sudo service docker start 」を実行してください。

wsl.confの場合

wsl.confを作成して、wsl起動時に実行するコマンドを記載します。

sudo vi /etc/wsl.conf
[boot]
command="service docker start"

.bashrcの場合

.bashrcに起動スクリプトを追加します。

echo 'sudo service docker status || sudo service docker start' >> ~/.bashrc

visudoを実行します。

sudo visudo

sudoersに追加します。ユーザ名は、rootとして、パスワードなしでservice dockerを実行できるようになります。

ユーザ名 ALL = (root) NOPASSWD: /usr/sbin/service docker *

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